IMG_9628[1]

『名画で読み解くロマノフ家12の物語』

中野京子 光文社新書

 

中野京子さんによる『名画で読み解く』シリーズ第3弾です。

ロマノフ家は、江戸時代に大黒屋光太夫が謁見したエカチェリーナ2世、皇太子時代に日本を訪問した時に、警官に斬り付けられたニコライ2世など、日本史にも縁のある皇帝(ツァーリ)が何人かいます。

ですが、これまでのハプスブルク家・ブルボン家に比べると、どうしても陰湿なイメージはぬぐえません。やはりロシアという国の風土なのか、暗殺・西欧に比べるとはるかに遅れた社会…。

17世紀のピョートル大帝以降、西欧化を目指して何とかヨーロッパの仲間入りをしようと頑張って、半分くらいは達成されたかもしれないが、それでもやはり西欧とはどこか異質。ナポレオンを撃退したあたりからは、それでも列強の仲間入りはしますが、完全に信用されていたようには思えない。

そして日露戦争に敗れ、革命の気運は一気に高まる。最初が武力で鎮圧するも、第1次世界大戦で負けると、もうそれを止めることはできませんでした。1917年ロシア革命で帝政は崩壊。一族は全員処刑という悲惨な末路。

でもその後に政権を握ったボリシェヴィキの国家が、良かったのか悪かったのかも難しい所。結局、ロシアという国自体が一筋縄でいかない難しい国なのかも。一人一人のロシア人は、酒好きで愛すべき人が多いというが…(笑)

そんな、ちょっと重いイメージのロシア・ロマノフ家ですが、やはり中野京子さんが分かりやすく解説しています。

興味のある方は、ぜひご一読ください!